そうだったのかブロックチェーン EP.009 | 有価証券から考えるトークンの換金可能性、非上場株式との類似点
第8〜9回で扱う「トークンの換金」を受け、今回は前回の一物一価・無裁定に『時間』の軸を加える。日本円では今日の1円と明日の1円が金利でつながっており、債券(将来100円を今日95円で買う割引の発想、複利で雪だるま式に増える)や株式がその時間の概念を表現している。株式は債券と違い満期がなく、価値の源泉は利益の分配(配当)と残余財産の分配、そして議決権=オーナーシップ。だが日本の株式会社およそ300万社のうち上場はわずか0.1%で、99%は「上場する気のない」非上場企業——その株式は無裁定・一物一価の世界と無縁で、社長や遠い親戚、取引先が『つながり・絆・運命共同体・応援』として保有する。値段はつかないが1枚2枚とは数えられ、会社ごとに解釈のルールも違う。この非上場株式こそトークンに酷似しているのではないか、という発見にたどり着く回。次回は「そもそも日本円=貨幣とは何か」を掘り下げ、その先で暗号資産そのものへと向かう。